大分トリニータ。無念のJ2残留!!

1999.11.24


みなさん御存知の通り、大分トリニータのJ2残留が決定いたしました。とても残念ですが、ここは心機一転、来年のJ2完全制覇に向けての、大いなる準備段階だと思って、また頑張りましょう。来年こそは年間シート買うぞ!!(買ってなかったのか!!)。…やっぱ回数券にしようかなぁ(貧乏)。

さて、当日の模様は、J1昇格バブル報道により、全国つつウラウラの皆々様に知れ渡ったようですので、ここでは表に出なかった事などを書こうかと。通常の試合だと、キックオフ10分前ぐらいにスタジアムに行っても、スタンドに楽々座れるトリニータですが、最終戦はさすがに違ったね。オレは当日の朝に並ぼうと思っていたのだが、諸事情により断念。試合開始1時間半前に会場入り。しかし、すでにスタンドは満席、芝生席の半分は埋まっている状態。こんな光景を見たのは生まれて初めてのオレは少々ご機嫌。ゴール裏は試合が見にくいので、なんとかアウェー側のゴール横ぐらいの位置にスペースをゲット(12人分)したのだが、冷静に周りを見回してみると、どー見てもトリニータの応援に来たのではなく、ピクニック気分で来た家族連れが多数存在する。なんかホノボノとお弁当なんて食ってるのよ。まぁいいけど。これも最終2戦は中学生以下無料企画での功績か? なんか方向性間違ってるような気もするな。

そしてビールなんて飲みながら試合が始まるのを待っていたのだが、開始1時間前には席はほとんど埋まってしまった。しかし当日券販売口には長蛇の列がまだまだ続いているではないか。「こりゃ絶対入らねぇ」と思ったのだが、どんどん人は入ってくる。気がついたら立ち見が出ているしまつ。初めて見たよ、サッカーを立ち見している客。まあ、サポーターチームはある意味いつでも立ち見なのだが、席が無いってことじゃないしね。スタンド側は階段まで客で溢れ、弁当箱に詰められたご飯みたいに見える。

それでもまだまだ詰め寄せる人人人。ついには券の販売を中止したのだが、「なんで入れねぇんだ!!」と係員に詰め寄る人まで出るしまつ(伝聞)。入れないお客は、近くの橋の上から、スタンド越しにピッチを見ていたのだとか。スタジアムでの発表は1万3000人だったのだが、報道機関には1万5000人で流れた模様。でも絶対それ以上入ってるよ。席無き席に座っている奴もいるんだぞ。これもタダ券ばらまいた効果か? タダ券で入れて、金払おうとして入れなかった人達もいたんだろうなぁ。ここらへん、ちょいと関係者の読み間違いが裏目に出てしまいましたね。

さて、あとは試合を待つばかりだったのだが、ここで痛恨のオウンゴールをしてしまったのが、会場のMCだった。「それでは皆さん、ウェーブをしましょう!!」と高らかに宣言。「今時ウェーブかよ!!」と芝生席で突っ込んでも彼には聞こえない。ハイテンションに「それではスタンド側から、ゴーーーー!!」と叫ぶ彼氏。そもそもスタンドのどっち側からするのかも言ってないのに、するわきゃない。それでも「さあさあ、いきますよーーー」と相変わらずのハイテンション。しぶしぶスタンドの端から人が立ち上がり、さざ波程度のウェーブが会場を一周したのだが、「さあそれでは折り返しーーーーー!!」おいおい、まだやんのかよ!! 結局ハーフタイムも入れて5、6回ウェーブをさせられてしまいました(したのか)。来期はMCの交代を切に望みます。でも首藤健次郎だけは止めてくれ。あとDJエイジも。(大分地方限定)。チイチイ(ニックネーム)がいいなぁ。個人的に。

いよいよ試合開始!! 選手達はさずがに動きが硬いなぁと思っていたのだが、硬いまま前半終了。ちょっとイヤな雰囲気がスタジアムに充満する。その充満をさらに加速させるウェーブをやって、後半に突入。相変わらず試合を組み立てられないトリニータだが、DF村田(多分)「神の手」によるアシストでウィルがゴール!! 沸き上がるスタジアム。執拗な山形の選手のハンドのアピールも主審は認めない。ナイス主審!!ちなみに名前は越山賢一だ。山形この判定に怒ったのか、怒濤の攻撃を開始。押し込まれまくりのトリニータ。そしてクリア気味のボールをGK小山がキャッチしたら今度はさっきの罪滅ぼしとばかりにハンドの判定!! ゴール前3メートルの位置からフリーキックに。以前こいつで東京に負けてしまった苦い過去が頭をよぎるが、トリニータ全選手のラグビーのスクラムのような突進でこれをなんとかクリア。突進しすぎてMFチェは仲間のハードチャージにてKOされるハメに。

そしてついに後半ロスタイム、あと1プレーか2プレーで試合が終わるという時に、イヤな位置でFK。そのボールがそのままゴールの中に…。

延長に突入するが、後は知っての通り、そのままホイッスルを聞き、今年のトリニータは終わったのであった。

試合後のセレモニーの後、観客もほとんど帰り、そろそろオレ達も帰ろうかと思っていたその時、スタジアムを周りながら握手をしている一人の男性が…。そう、それこそ男・石崎親分だったのです。少し寂しげな笑顔で丁寧に握手をしてまわる石崎監督。オレはこれを見た時涙が出たね。さすがに選手は回らないと思っていたが、監督自らが握手をしてまわるとは!! 「監督!! 握手してください!!」大きな声で叫んだオレに、監督が言った言葉が「握手は女性だけです」。…してくれたけどさぁ。まあ、ギャグだとは思うが(あたりまえ)。

でも、この人になら、ホントまかせられるよ。棚ぼたで昇格を決めたどこかの監督とは違って顔もいいし。優しいし。指導力は実証済みだし。来期こそ、たのんますよ、親分!!