契約更改日の密会 移籍組・塩川が誘った2人とは?

【特派員外電】1999.12.19


去る12月19日(土)は、知る人ぞ知るトリニータ(改)の契約更改日。会場とな った某オアシス的な広場では、上下ダークカラーの細身のスーツに楕円のサングラ ス、短く刈り上げた茶髪という、今シーズンNAKATAのテクニック(※ファッション に限る)をすっかり自分のものにした川崎元気選手が、携帯電話を手に右往左往( 迷子?)という微笑ましい姿が目撃されたりしていた模様。

県がらみのチームだけあって、契約更改など金の動きに関しては全くと言ってい いほど細かな情報開示のないトリニータ(改)。とりあえずオンブズマンが騒ぎ始 める前に、まるで火サスで水谷豊演じるヒマな私立探偵が事務所を構えていそうな 雑居ビルに細々と入居中の大分FC事務局をどうにかして欲しいものだが、今シー ズンの運営費が5億弱、選手年棒が平均600万という資金難ではそれもかなわぬ夢か 。

さて、前置きが長くなったが、鳥日編集部がお届けする今回のスクープは、契約 更改の夜に行われた3選手による会合だ。しかも、そのメンバーに今期限りで川崎 Fへの電撃移籍が決まったエロビデ王こと塩川が加わっていたというから穏やかで はない。

19日午後8時、大分一の歓楽街、都町から離れた場所にある某コジャレた飲み屋 に、人目を忍ぶように集まったのは前出の塩川に加えて、DF若松・MF小池の2人。 今シーズンはケガのためパッとしなかったものの、98年度はDFながら11得点を挙げ 、JFLベストイレブンに選出された若松。そして高校時代はレッズの小野を完璧に抑 え込んだルーキー小池。年齢もポジションも違う2人の共通点は「実力はありなが らも、今シーズンに結果を残せなかった」ということ。冒頭で書いたとおり、資金 面で厳しいものがあるトリニータ(改)。契約更改の場でフロントから『期待料』 という言葉が出るとは考え難い。来期の年棒に、もうガッカリな額を提示された2 人の獲得に向けて、潤沢な資金力をいかんなく発揮中の川崎Fが、本場のプーソーをエサに塩川を動かしているとしたら・・・。

もちろん、塩川のお別れ会というラインもある。ならばチーム内でも某不動のエ ースと正反対の人気者である彼にしては人数が少なすぎるし、内々の集まりならメ ンバーは今シーズン、モンテディオ山形から移籍したノブリンの秘蔵っ子3人衆で ある塩川・若松に加えて、DF山崎が呼ばれるべきではなかったのか? それとも山 崎は例の背番号12の件をまだ根に持って欠席を決め込んだのか?(この件に関して はまた別の機会に)

謎が謎を呼ぶ、塩川・若松・小池の3者会談。つーか、オレが店に入るのを目撃 しただけなので、9割9分妄想です。ゴメンナサィ。