大分フットボールクラブ(塗)事務局。ついにボロビルから脱出も、 不穏な空気が・・・

【特派員外電】1999.12.22


J1に最も近いチームとの称号を与えられながらも、その事務局に関しては歌舞伎町の裏通りに最も近い雰囲気を醸し出していた大分フットボールクラブ(塗)事務局が、この2月よりやっと人並みのビルへと移転することが明らかになった。

旧事務局は、1Fは倉庫兼、コーチングスタッフのたまり場ということもあり、サッカー=ヤンキーのスポーツ時代を過ごしたコーチの面々による、あの頃の運動部の部室的な、入るなりいきなり正座で説教を食らいそうな、マイセンのボックスなどという理不尽な指令に、あるはずもない商品を求めてどこまでも彷徨い歩かなければならないような、危険な薫りが立ちこめていたことで有名だった。2Fにいたっては、そのあまりの狭さに事務局スタッフ以外の人間が、一歩たりとも足を踏み入れたという話さえ聞かない有様。この惨状に、新社長の「汚い」という簡潔にして的確な鶴の一声で事務所移転が決まったというのが大方の見方だ。

さて、その新事務局。大分の中心部の、とあるビル3Fのワンフロア(1Fにはお花屋さんが入居)に決まったわけだが、そのビルに面した通りが問題なのだ。その通りの名前は、『サンサン通り』。これを聞いてなにか不穏なモノを感じた方は、ここ最近のにわかファンではないと断言できる。

サンサン通り、サンサン・・・・。サンサン、サンサン朝日さん!? そう、トリニータがまだトリニティだった頃のトップスポンサーである、某社(本社・大分市)のキャッチフレーズに非常に似通った響きを持つ場所に移転してしまったのだ。

阪神大震災の当日に、被災地の惨状を伝えるニュースの合間のCMで「屋根持ってるかァ〜ィ」と西田敏行に一点の曇りもない笑顔でガナらせたり、農村のワケも分からない老夫婦に、太陽熱温水器を4台も売りつけたりと(買う方もどうかと思うが)、行きすぎた商法からマスコミのバッシングを受け、業務縮小の憂き目にあった某社。その余波を食って、泣く泣くトリニティを手放した某社社長の怨念が、事務局をその場所に引き寄せたのだろうか・・・。

そんないわくを知ってか知らずか「やっと社内で打ち合わせが出来ます。今度のとこにはちゃんと会議室もありますから」(なかったのか!)と、大喜びの事務局スタッフ。しかし、油断は出来ない。最近の高橋英樹。ペイントハウスのCMでの彼の瞳孔の開きっぷりを見ていると、何をしでかしてもおかしくないと感じるのは筆者だけだろうか。「実は僕、両刀なんです!」などと、業界関係者なら誰でも知っているが、決して明かしてはならない事実を大暴露するような爆弾発言が、ひいてはペイントハウスのイメージダウンとなるようなことがないことを、ただ祈るしかない。