砂川恵一と11人のビスマルク
3人削って疑惑のVゴール勝ち

本日の観戦記は、鳥日編集部が仕事で前半を観られなかったため、前半特派員、後半鳥日編集部の豪華二本立てでお送りいたします。

2000.06.10 vs12人のニセビスマルク 札幌厚別公園競技場
コンドーレ札幌 2-1
延長Vゴール
大分トリニータ
【19分】C札幌・播戸【89分】大分T・ルシアノ【99分】C札幌・播戸

大木     俺王
加地     ルシアノ     若松
山根     シジ
吉村     平岡     山崎
前川

リザーブ 交代
GK・小山
MF・瀬戸
MF・川崎
FW・竹村
FW・庄司
【23分】大分T・平岡→竹村
【26分】大分T・大木→川崎
【31分】大分T・山崎→瀬戸
【78分】C札幌・伊藤→深川
【89分】C札幌・黄川田→高木

試合ダイジェスト

NHK大分放送局のイキな計らいで、20分遅れながらアウェーをTV観戦する事となった今回の札幌戦。浦和が新潟にボコボコにやられている様をJ-oleにてチェックしながら、放送開始を今や遅しと待ちわびる鳥日。「よし、まだ0-0だ!!」と勇んでテレビをつけた瞬間、どっかのチビが喜んでいる映像が!!

まさに放送が始まる直前の前半19分、播戸のゴールで札幌が先制。よりによってノブをフって札幌へ行ったこの男に先制されるとは!!(行ったはいいが、エメルソンという化け物までは計算に入ってなかったご様子)。しかもその得点時のプレーで、平岡と前川がクラッシュ!! 平岡は戦闘不能に陥るハメに!!「おいおい大丈夫かよ」と思った矢先に今度は前線で大木がクラッシュ!! さらには続けざまに札幌のラフプレーにより山崎までも!! いきなり三人の交代枠を使わなければいけない窮地に陥るトリニータ。しかもDFが前半で二人も抜ける緊急事態。

「お前らはビスマルクか!!(内一殺は前川)」と北の空に向かって吠えても、岡ちゃんの出っ歯がひっこむワケもなく、これにより平岡→竹村、大木→川崎、山崎→瀬戸と交代。シジがセンターバックに入り、右に若松、左に吉村というDFラインに変更。ボランチは山根、瀬戸。川崎のワントップの下にウィルとルシアノ、右に加地、左に竹村という布陣に。この急なシステム変更のせいか、パスミスが目立つトリニータ。特にルシアノが周りと合っていないのがはっきりと分かる。放送席でも(解説は今回もカズシ"ん〜"キムラ)「ルシアノがまだ合っていないと石崎監督は言ってましたね」との話がでる。ここ数試合はいずれも途中交代のルシアノだが、もう交代はできない。札幌は選手の出足が異常に良く当たりも激しい。ことごとく大分のパスをカットするは削るはでやりたい放題。特に播戸の1点は、トリニータのパスミスからのもの(らしい)ので、胃が痛くなる思いをしながら観戦を続けていると、さらには加地まで足へのスライディングで転倒!! 顔をしかめてうずくまる加地。おい審判、イエロー出せよ!! …と吠えても岡ちゃんの眼鏡がコンタクトになるワケもなく、イヤな感じで試合は進む。

しかし、ボールは支配されるものの、札幌もツメが甘く1-0のまま前半終了。「ハーフタイムのノブの黒魔術に期待」して迎えた後半。だが相変わらず札幌はイケイケ。大分はボールを持っても、ゴールに運ぶ前にカットされる展開。そんな後半7分、ハイボールを競ったシジ(身長190cm・ハゲ)が、播戸(推定身長150cm)を押しつぶしてしまいファウル。チビのプライドに火が付いたのか、烈火のごとく怒り狂う播戸。ここで目の前の小さな生き物を振り払おうとしたシジの手が播戸の顔に(らしい。テレビではそのシーンは確認できず)。詰め寄る札幌選手、逆切れするシジ。まさに一触即発の中、テレビの前の大分サポが「もしかして…」と思ったその瞬間、画面には頭に血管を浮き上がらせてブチ切れている俺王の姿が!! 「まて、何でお前がそこまで切れる!!」と北の空に叫んでも、播戸の身長が伸びるはずもなく、大分の選手達は「おい、押さえろ!!」とばかりに俺王を囲いだす。手を振り乱してわめきまくる俺王に恐れをなしたのか、シジへのイエロー1枚で場は収束。

その後も試合は同じような展開が続く。どちらもフィニッシュまでいく事は少なく、ミスで終わる事が多い。大分も瀬戸・川崎といった選手がミドルを放つがことごとく枠の外へ。しだいに札幌は一点を守る体制になってくるが、疲れからか出足は遅くなってくる。ここにきてようやく大分の細かいパスがつながるようになり、フィニッシュ近くまで持ち込むシーンが多くなる。だが時間は刻々と過ぎる。札幌が、ついに時間稼ぎ要員にまで落ちぶれた高木を投入しようとした後半44分、ディフェンスをうっちゃってオーバーラップしてきたシジが、ボールをヘッドでそらし、そこにルシアノがジャンピングボレー!! 同点!! 「うぉぉぉぉぉぉ!!」叫びまくるオレ。静まり返る札幌。そのまま延長に突入!!

こーなるとイケイケなのはトリニータ。延長開始から怒濤のごとく札幌ゴールを襲う。「こいつは勝つ!!」と確信したその矢先、ボールはヘロヘロと大分のゴール前にポツンと立っている高木(窓際族)へ飛んでいく。前川が走ってきて高木に届く寸前でジャンピングキャッチ…したその時。ボールをキャッチした前川の手に、高木がヘッドをたたき込んでるじゃあーりませんか!! 思わずボールを放して高木と共に倒れ込む前川。そばにいたシジは完全にファウルと判断し、その場にストップ、手を上げてファウルをアピール。…が、笛は鳴らない!! そのボールに播戸が走り込みゴールへ…。マジですか!?これゴールデスカ!? アナタ、ドコニ、メ、ツケテマスカ!! ベナンデ、コンナコトシタラ、アナタシヌヨ!! と、ゾマホンもビックリ級の判定で、この試合は終わった。んだよ、砂川恵一(主審)!!

今日のデブウィル


ゾマホンは俺のダチだ!!(プチ・嘘)


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