札幌の連勝、ついにストップ!!
俺王不在の中、貴重な勝ち点ゲット!!

2000.08.02 vsコンサドーレ札幌 大分市営陸上競技場
大分トリニータ 1-0 コンサドーレ札幌
【79分】札幌・森

アンドラ     吉田
竹村     川崎     加地
山根     シジ
吉村     三木     村田
前川

リザーブ 交代
GK・小山
MF・瀬戸
MF・和田
FW・庄司
FW・高松
【45分】C札幌・伊藤→ 池内
【69分】大分T・川崎→和田
【75分】C札幌・播戸→黄川田
【75分】大分T・吉田→庄司
【84分】C札幌・田渕→高木
【88分】大分T・竹村→瀬戸

試合ダイジェスト

試合前に「ウィル4試合出場停止」の報を受け、ちょっとブルーな鳥日編集部。その上、せっかくの札幌戦だというのに、誰も一緒に行ってくれない事が判明し、気分はロンリーチャップリン。そんなブレイクハートなマイ・ソウルを癒すために、ちょっと奮発してS席(前売2400円)のチケットを購入ダゼ!! イェーイ!!と、空元気全開でスタジアム到着。もしかしたら来てるかもとの甘い期待を抱いて、シーズンチケット所持者の主婦(2匹出産済み)にTELする往生際の悪いオレ。

「今どこにいんの?」
「今? ちょっと名古屋に遊び…」
「貴様に用は無い」
ブチ。

さあ、観戦だ!! イヤッホー!!

…気を取り直してS席に向かう。
最初に目をつけた席は、金髪&青い目のミキハウスのCMに出てきそうな白人少年に「そこ、取っちょんけん」と、バリバリの大分弁で言われたので却下。他にどこかいい席無いかなぁと周りを見渡すと、なぜかソコには鳥栖に出稼ぎに行っているはずのルシアノ&アンドレの姿が!! 「これはおいしい」とばかりに近くの席に陣取るオレ。当然、ポルトガル語は分からないので、何を話しているのか見当もつかないが、こーゆー時には何かステキな事があるハズだと、試合とは全く関係の無い部分で期待に胸を膨らませる。

いよいよ選手入場。札幌はエメルソンとバンバンの2トップ。大分はアンドラジーニャと吉田の下に川崎、左に竹村、右に加地と予想通りのフォーメーション。「ああ、ここに俺王がいたら、もっとステキなゲームになるのになぁ…」と思っていたその時であった。

デーデーデーデデデーデデデー♪

俺は確かに聞いた。ダースベーダーのテーマソングを。

そう、暗黒のオーラを身にまとい、なんと俺王登場!!横には家来まで従えて!!(後日俺王のお父上と判明)(キン肉マンでいえばマユミ) もうそこにいるだけで「俺臭(暗黒風味)」が半径10mに充満。周りにいた観客も「俺よ!!」「俺だ!!」「俺じゃない?!」と俺王様をスタンディングオベーションで迎え入れんばかりの勢いだ(捏造)。中には感激のあまり失禁するお子様まで!!(重ね重ね) 思わず我が輩の愚息も昇天!!(くどい) 俺王様は、ルシアノ&アンドレとソーサーのようなカッチョイイ挨拶を交わして御着席。

「4試合出場停止だってよ。シット!! あのクソ審判が。唾じゃなくってクソぶっ掛けてやればようったぜ!!」 「ボスに『ブラジルに帰れ!!』って言われたからよ。昨日帰って今戻ってきたとこだよ。ボニータが『ワタシを一人にしないで』って泣いてすがってマイッタぜ!! ガハハハハ」というような俺王の会話を心眼でキャッチするオレ。 まったくもってその通りですよ俺王様!!

さて、試合の方はというと、エメルソン&バンバンにマンマークをつけ、好きにさせないトリニータ。方や札幌は伝家の宝刀5バック。お互い決定的なチャンスを演出するのも難しい、一進一退の攻防が続く。しかし、そんな中でもエメルソンはすげぇ。びったりマークについている吉村も振りきられそうだ。ただ、シジ&山根の黄金のボランチが、札幌のボールを要所要所でカット。前線までボールを運ばせない。運ばせてもライン際が多く、ここからボールを入れても、本日最も光った男、三木にことごとく跳ね返される。だが大分も川崎に一度ボールを預け、さあ攻撃という時には、目の前は赤黒のユニフォームがワラワラ増殖という状況で、これまたボールをゴール前まで運べない。途中、川崎のミドルシュートとか惜しい場面もあるのだが、決定的なシーンは無く前半終了。

うーむ、やはり札幌は一筋縄ではいかぬ…と思っていた俺の鳥日の横で、俺王様はギャルにサインをねだられ、女人の柔肌の上に己の黒棒を走らせているではありませんか!!(要は肩にマジックでサインしてあげていた)。うぬぅ、いちいちやる事が俺王でステキすぎる。「ひょっとしてこのままこのネーチャンをテイクアウトするつもりでは…」と邪推もしたが、そのような事は無く(多分)、後半が開始。

試合は相変わらずの一進一退。横のブラジル俺組(鉄砲玉2名)は、ポルトガル語で、コカインの密輸状況だとか俺王とヒクソンの道場マッチの話とかで盛り上がっている様子だ。

その時、前川がキャッチしたボールをキック。するとボールは真っすぐとセンターラインを越えてトリ選手へ。あまりに見事なキックに、オレは思わず「めずらしー」と声に出して言ってしまった。すると日本語の分かるアンドレが「プッ」と思わず吹き出し、他の三人に通訳。ブラジル4人集大爆笑(特にマユミに大ウケ)。前川のチームでの立場を、そこはかとなく表すエピソードだね…。

69分には川崎→和田、75分には吉田→庄司と交代。残り10分となった79分、庄司が右サイドからアンドラジーニャにセンタリング。アンドラジーニャが打ったシュートをキーパーナイスセーブ!! その跳ね返りを芸術的なループシュート!! オウンゴール!! ありがとう、森秀昭(札幌DF・長崎県出身27歳)

「ウォォォォォォォー」
今までの鬱憤を晴らすかのようにスタジアムは総立ち。もちろんブラジルも総立ち!! 相手が札幌だけにうれしさもひとしおだ。あとは守りきるのみ。札幌の猛攻をしのぎまくり、88分には時間稼ぎ要員として瀬戸も投入。ロスタイムは2分。しかし、その2分を過ぎても全く止める気配も無い主審。
「オイ、コラ、辺見!! 時計みとんのか!!」
「もう時間過ぎてんだろうがぁ、殺すぞ!!」
「唾ぶちかますぞこらぁ!!」
等々のコールがスタンドから沸き起こる。大分のベンチも立ち上がって手首を指差し、全員一丸となって時間のアピール。+2分程度の主審セルフロスタイムを消化し、ようやく笛。勝った!! アンドレもルシアノも俺王マユミも飛び上がって大喜びだ!!

こうして、札幌の連勝はストップし、俺王は夏期長期休暇へ再び旅立っていったのである。

今日のウィル(スタンドバージョン)


「俺様だったら、あの主審、とりあえず殴ってるね。ついでに唾もね」
「え? 何で娘は金髪かって? うるせぇ、そこはアンタッチャブルだ!!」


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