専守制度からの脱却を祝う
大収穫祭盛大に開催
いい気分だ。 今の気分を言葉にするならこれしかないだろう。札幌を破ったものの新潟でまさかの敗戦を経て迎えた仙台戦。俺王を欠いて望んだ戦いがこれほどまでに甘美なものになるとは、誰しも予想できなかったであろう。 「つーか、この夏のいい時期に女も連れずにサッカー見てる俺ってどうなん?勝ちか負けかで言えば負けじゃねぇか?」という特派員のふしだらな感情を打ち破ったのはデカイ方のハゲことシジクレイ。開始早々、FKからの豪快なヘッドで先取点。一気に盛り上がる鳥日勢に対し、いままで痛いほど味わってきたイヤ予感を振り払うがごとくガナり立てる仙台人。その後もいい形を作るだけ作っておきながら、なかなかフィニッシュを決められない大分。「んーもう早くイカせて!」というサポーターを焦らせまくって決めたのは、リトル巨人君こと竹村。左サイドからエロチシズム溢れるミドルシュートで2点目。オトコはサイズではなくテクだということを身をもって実証した形となった。つーか、濡れた。 そんな興奮を残しつつ前半は終了。大分ではハーフタイムに選手からのコメントが流されるのが恒例となっているのだが、今回の人選はあろうことか「新潟を見限って仙台に来る来ると言われていたのに、大分に行ってしまった男」こと瀬戸春樹。どう考えても嫌がらせとしか思えないこの人選にも、律儀にブーイングを返す仙台サポ。なんか痛々しい。 後半スタートと同時に偽俺王ことアンドラが、ゴールで3−0。なんかもう一方的な展開になってきたところで編集長がおでまし。ここから先の観戦記は編集長に委ねることにする。 --鳥日編集部参上-- つー事で、仕事を終わらせて特派員と合流。すでに3回も得点シーンを見逃している事を現地で知り、取引先を恨むことこのうえなし。新加入の加賀見を探そうとピッチを見たその時、竹村からのパスを吉田がキッチリと決めて4-0。いきなりの得点に喜ぶオレ。喜んでいるうちにお目当ての加賀見は川崎と交代。 ところでこの庄司といえば、以前トリスポ誌上で「俺の横断幕が今だに無いんですよねぇ…」と寂しそうに語っていた事が思いだされる。それから数ヶ月たった今、横断幕はやはり無いのだが、つらいそぶりは微塵も見せずにピッチをむやみやたらに走り回る28歳。そんな彼氏が大好きな鳥日御一行様は「行け〜庄司おいさ〜ん!!(おいさん=大分弁でおやじの意)」と暖かい声援をかける事を忘れない。 ここで「本日の入場者数は4,359人」とアナウンスが。それを聞いた仙台サポの一人が「少ねぇ〜」とここぞとばかりに大声で叫び、「不人気チーム!! 不人気チーム!!」のコールを開始。こればっかりは事実だ。夏休みの週末にこの数ではそう言われてもいたしかたない。 「4-0で負けているチームに言われてもなぁ」 という会話が鳥日内で行われても、これまた事実だからいたしかたないという事であろう。 さて、そんな不人気チームに攻められっぱなしの弱いチームは、誰だか知らない選手を入れて何とかしようと試みる。が、まさに焼け石に水とはこの事とばかりに不人気チームにかき回され続けることこの上なし。さらには終了5分前に、ダイレクトパスでつないだボールを庄司がジャンピングボレーで決めるという、仙台のディフェンスでなければ決して出来なかったであろう本日限定の得点を決められ、5-0の収穫祭は終わったのであった。
長期夏季休暇中
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