神野卓哉・上京物語完結編

1999.12.12


先月末、鳥日編集部がスクープした、神野移籍がついに白日のもとにさらされた。テレビで報道なんかもされちゃって、一躍時の人となった(ごく一部)彼氏だが、報道された時には既に荷造りは終わっていたと鳥日編集部は読んでいる。まあ、出身は埼玉、高校は東京、横浜マリノス出身という彼氏だから、「上京物語」(シャ乱Q)というよりは、「帰ってこいよ」(松村和子)なのだが。

FC東京にとってはJ1元年となる2000年。J1よりも豊富な資金力で選手を買いまくっているが、はっきり言って神野を獲得して強化になるかは大いに疑問。彼氏の今季の全得点の内、7割はチェ、ウィルがいたからこそというのが正直なとこだと思うのだが。来季、大分のサポーターが感じた同じ苛立ちを、東京のサポーターも感じないといけないと思うと、心の底から同情を禁じえないFC東京中華思想内、東京応援風景の常連選手となり、思わず口ずさむ歌が「東京砂漠」(内山田洋とクール・ファイブ)とならないよう、彼氏には注意を促したい。

さて、いなくなる人の事はさっさと忘れて「抜けた後(穴ではない。つーか、いた方が穴)」の事を考えよう。ウィル、チェが残留という前提であれば、やはりポストができる選手が欲しい。となるとやはりクローズアップされるのが、ケガが直って帰国したら自分のポジションがなかったという、まるで風邪で休んで会社に行ったら机が無かった窓際族のような男、高木だ。「塩川のセンタリングをヘッドで押し込む高木の姿が見える」と、早くも幻覚を見ているサポーターもいる模様(オレ)。現在オファー皆無の彼氏を格安の値段で買い叩くチャンスでもある。Nunberにおいて「不況に強い男」と、まるで中小企業の社長のような異名をつけられたノブリン(別名・サッカー界で最も作業服が似合う男。次点は磐田の前田)が見逃すとは思えない。ノブリン、今すぐ高木に電話だ!! 殺し文句は「大分で男の花道を飾ってくれ」だ。

しかし、高木獲得に関して不安なのが、神野と同じく足下の技術が皆無という点(近年マシになった模様)。アメリカWC予選の時に感じた苛立ちを、また大分で感じると思うと、実はどっちもどっちじゃないのか?という思いもある事も付け加えておこう。