本日、九石ドームで行われた鹿島戦は、ボールを持たせるだけもたせて、目の覚めるようなカウンターから2得点と、鹿島の中途半端なブラジルスタイルをあざ笑うかのような快勝でした。
1ゴール1アシストの松橋は文句なしのMVP。高松はいつも通りに素晴らしく、初スタメンの山崎は後半序盤で足が釣るほどのハッスルプレー、ネモのいつもは見せないような激しいチェック&チョイスと、前節の気の抜けたビールのような京都戦からは打って変わって、結果も内容も満足度の高いゲームでした。
前回の京都戦のエントリーでは「次節の鹿島戦は、内容と結果を求めて戦ってほしい。大佐の手腕に期待しましょう」と書いたのですが、大佐は期待以上の素晴らしい仕事をしたといえるでしょう。では大佐は、はたしてどんなマジックを使ったのか? それは力を振り絞り、前へ進む事の大切さを教える事でした。
なんと、シャムスカは、パラリンピックで障害を負いながらもスポーツマンとして最高のプレーをしようとする人々の映像を使って、選手たちが忘れていた事を思い出させたのです。大分 vs 鹿島:シャムスカ監督(大分)記者会見コメント
Q:心を取り戻したということですが、具体的にモチベーションをあげるために、何を言ったのですか?昨日はいつものミーティングと違って映像を使った。パラリンピックの映像を使って伝えた。困難を乗り越えなければならない。そういうものを乗り越えていかなければばらないというメッセージを伝えたかった。それを見せることにより、決断力にしろ、何があっても乗り越えられるということを知って欲しかった。
この映像はよほど感動的だったらしく、選手のモチベーションを上げるために見せたのに、大佐本人が感極まって泣いてしまうほどだったとか。
その効果は絶大で、「ミーティングで監督が見せてくれた映像が感動的でモチベーションが高まった(西山)」「パラリンピックのビデオを見て、気持ちが高ぶった。監督の涙を無駄にしないためにも頑張った(深谷)」と、見事選手たちの気持ちを高ぶらせ、勝利を勝ち取ったのです。根本のあの何かに取り付かれたような激しいプレーは、このビデオのせいかもしれません。いったいどれだけ感動したんでしょうか。
選手のプレーだけでなく、心を動かす監督。
シャムスカの素晴らしさの一端を表すエピソードでした。
なお、このビデオをぜひ平山に見せたいと、FC東京の倉又監督がレンタル申請をしたとの未確認情報アリ。
コメント (3)
投稿者: S2 | 2006年10月29日 22:30
投稿者: 米 | 2006年10月30日 03:30
投稿者: 係長班長 | 2006年10月31日 02:29